個別指導

家庭教師の役割と責任

家庭教師が背負うべき責任とは?

家庭教師として勤務しているあなたは、受験生を担当したことはあるでしょうか?

受験生を担当するときは、受験生じゃない生徒を担当するときとは違う緊張感があります。

そんなとき、「合格させてあげられるだろうか」と不安になることはないでしょうか?

今回は、受験生を担当し、全員志望校に合格させた筆者の経験から

「どこまで責任をもって勉強サポートをすればいいのか」

「もし不合格だったら、それは家庭教師の責任になるのか」

といった不安を解消していきます。


家庭教師の仕事内容

まずは、家庭教師の仕事内容を簡単に説明していきます。

「分からない」を解決する

家庭教師の最重要任務は生徒の「分からない」を解決することです。

分からない問題の解説、テスト勉強の仕方、暗記の仕方、自主学習の仕方など、

生徒はただ目の前の問題だけに悩んでいるのではなく、勉強にまつわること全般に不安を抱いていることもあります。

それらの多種多様な「分からない」を解消していくのが家庭教師の仕事です。

生徒、保護者と信頼関係を築く

生徒・保護者との信頼関係を築くことも家庭教師の大事な仕事です。

先ほど述べた「分からない」を解決する の次に重要な仕事です。

これを疎かにしてしまうと、伸びるはずの成績も伸びなくなってしまいます。

なぜなら、信頼がなければそもそも授業として成り立たせるのが難しくなるからです。

生徒は家庭教師の話を聞こうとしなくなるでしょうし、そうなれば勉強にも身が入らなくなります。

家庭教師の責任とは

では、家庭教師の責任の範囲について、筆者の経験をもとに説明していきます。

【重要】合格できるかどうかは結局、生徒の努力次第

最初にお伝えしたいのは、合格を手にするかどうかは、生徒のこれまでの努力次第です。

なので万が一不合格であっても、それは生徒自身の責任であって家庭教師の責任ではないと私は思います。

それでも、受験生を担当した以上、その生徒を合格させてあげたいという気持ちが強いと思います。

だったら、あなたが家庭教師としてでき得る限りのサポートをするだけでいいんです。

あなたがどれほど優秀な家庭教師でも、実際に受験問題を解いて合格点を取るのは生徒自身。

家庭教師ができることなんて、生徒の勉強を後押しすることしかぐらいですから。

受験前日までサポートする気持ちが大事

それでも筆者が受験生を担当する際に心に決めてたのが、「受験前日までサポートする」ことでした。

受験までは一つの長いマラソンのように、モチベーションを保ちながら常に緊張と不安に駆られながら勉強していきます。

筆者自身も高校・大学受験を経験し、その辛さは痛いほど分かります。

先ほど述べたように、家庭教師はあくまで生徒の勉強を後押しすることしかできませんが、受験前日まで生徒を勇気づけることはできます。

生徒が自信を持って受験本番に臨めるよう、誠心誠意サポートすることが家庭教師の責任なのではないかと思います。

ちなみに筆者は、担当した受験生には必ず受験前日に一人一人に応援メッセージを送っていました。

受験前最後の授業日まで、筆者自身もある意味受験生のような気持ちで授業を行っていました。

生徒とは授業での関わりでしかありませんが、それらの授業中の姿勢や取り組み方を見てきたので、最後の最後まで応援したいという思いでメッセージを送り、合格の知らせを聞いた時はとても嬉しかったことを覚えています。

本来の役割

「家庭教師はあくまで勉強のサポートをすることは分かったけど、じゃあ家庭教師の役割って何?」

家庭教師の役割について3つ説明させていただきます。

生徒が理解→自力で解けるまでサポート

一つ目の役割は生徒が理解し、自力で解けるようにサポートすることです。

家庭教師は学校の授業のように、要点や語句の説明等をすることがあります。

この場合、どうしても生徒は受け身になってしまいがちです。

しかし、それだと理解はできても身についたとは言えないんですね。

なので家庭教師は生徒に理解させ、それに関する問題を自力で解けるようになるまで徹底的に指導していきます。

「家庭教師の説明を聞きながらだったら問題は解けるけど、

一人で一から解こうとすると解けなくなる」

という状態に陥ってしまうのを一番避けなければいけません。


精神面でのサポート

精神面をサポートするのは、生徒の勉強へのモチベーションを保つために必要不可欠だと思います。

長期間の受験勉強でモチベーションを落としすぎないことが重要です。

勉強ができるのに、モチベーションが上がらず勉強しないという生徒はいます。

モチベーションを阻害している原因は決してやる気のなさだけではなく、不安や緊張からくることも考えられます。

やる気がないから勉強しない、と決めつけることはなく

いかに生徒が自主的に勉強に取り組ませるかは家庭教師の腕の見せ所とも言えます。

理想は家庭教師がいなくても勉強できるようになること

最終的には、家庭教師がいなくても自分一人で勉強がいつでもできるようになることです。

家庭教師は勉強を教えることを通じて、勉強の習慣をつけてほしいと考えているからです。

志望校に合格したあと、そこからまた自分の目標や夢に向かって勉強に取り組まないといけません。

その時に、自分で計画を立てて実行できれば問題ありませんが、家庭教師に頼りすぎたばっかりに一人だと勉強できないようでは、

大学や社会に出た際に苦労するかもしれません。

なぜなら、生きている限り勉強するという作業はずっと続けなければならないからです。

こう言うと気が重くなりそうですが、大学からは自分の好きな学問や得意なことを追求すればいいのです。

また社会に出てからは、勉強するかしないかで大きく差が生まれるので、学生のうちに勉強の習慣を身につけてほしいと思っています。

この記事のまとめ

今回は家庭教師の役割と責任について説明しました。

イメージ通りの内容だったでしょうか?

それとも、思っていたのと違っていると感じられた方もいるのではないでしょうか。

家庭教師の役割は塾や学校先生とは異なるものである、という認識になってくだされば幸いです。

この記事をまとめると、

・合格するのは生徒の努力次第、家庭教師はあくまでサポート側である

・家庭教師の役割の一つに「自分一人で勉強する習慣をつける」


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